FIRE(Financial Independence, Retire Early)を目指す人にとって、最も気になるのが「いくらあればFIREできるのか?」という問い。
ネットや書籍では「年間支出の25倍」「4%ルール」などの目安が語られていますが、実際には──
FIREに必要な資産額は、人によってまったく異なるのです。
目次
🔍 一つの正解はない理由
FIREに必要な資産は、以下のような要素によって大きく変わります:
- 年齢(若くFIREするほど、資産寿命が長く必要)
- 家族構成(単身か、夫婦か、子どもがいるか)
- 居住地(都市部か地方か、持ち家か賃貸か)
- ライフスタイル(旅行・趣味・食費などの価値観)
- 健康状態(医療費の見積もり)
つまり、「FIRE資産=〇〇万円」という一律の答えは存在しないのです。
⚠️ 必要最低限の見積もりでは危険
FIREを目指す過程で、支出を最小限に抑えたシミュレーションをする人もいます。
しかし、必要最低限の見積もりには、以下のようなリスクがあります:
- 住宅のメンテナンス費(外壁・屋根・設備更新など)
- 車の乗り換えや修理費
- 家電の買い替え
- 家族の冠婚葬祭や介護費用
- 災害や事故などの突発的な支出
これらは数十万円〜数百万円単位の臨時出費になることもあり、
最低限の資産では耐えられない可能性があります。
🎓 教育費という“変動リスク”
特に子どもがまだ学生の場合、教育費の見積もりは非常に難しいです。
- 公立か私立か
- 塾や習い事の有無
- 大学進学の有無と進学先
- 留学や一人暮らしの可能性
教育費は“選択と価値観”によって大きく変動するため、余裕を持った資産設計が不可欠です。
💡 私が採用したFIRE資産の基準
私自身は、FIRE達成にあたり次のような基準を設けました:
- 毎月の世帯収入と同額以上の配当金
→ 生活費をカバーできる安定収入 - 今後の給与収入と同額程度の資産規模
→ もし働き続けていたら得られる資産と同等の安心感
この基準は、生活の質を落とさず、精神的にも安定してFIRE生活を送るための“自分なりの目安”です。
📉 資産切り崩し型FIREの注意点
資産を切り崩しながら生活するFIREスタイルもありますが、ここには大きな落とし穴があります。
それは──暴落時の切り崩しリスク。
- 株価が下落しているタイミングで資産を取り崩すと、回復する前に資金が枯渇する可能性がある
- 生活費を確保するために、安値で売却せざるを得ない状況に陥る
- 精神的にも不安定になり、FIRE生活が苦しくなる
このリスクを避けるためには、現金比率の調整や、配当・不労所得の確保が重要です。
📝 まとめ|FIRE資産は“自分で設計する”もの
- FIREに必要な資産額は人それぞれ。正解はない
- 最低限の見積もりでは、臨時出費に耐えられない
- 教育費やライフイベントの変動リスクも考慮すべき
- 資産切り崩し型FIREは、暴落時の対策が不可欠
- 自分の生活スタイルに合った“安心できる基準”を持つことが大切
FIREは「自由の設計図」。
資産額の正解を探すよりも、自分にとっての“ちょうどいいFIRE”を描くことが、何より重要なのかもしれません。













