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【前編】個別株FIRE達成者が語る「銘柄選びの着眼点」11選

※次回は「失敗から得た教訓」編を予定


🔰はじめに:投資は「再現性のある判断軸」を持つ

私はこれまで20年以上にわたり、株式投資を続けてきました。民間企業での長時間労働、公務員への転職、そしてFIRE達成までの道のり。その中で、数々の銘柄に向き合い、成功も失敗も経験してきました。

投資は「確率のゲーム」であり、「再現性のある判断軸」を持つことが、長期的な成果につながります。私はそのときどきで気になったことを、Excelに書き留めてきました。

本記事では、その書き留めてきた内容をご紹介します!
過去の記事はどちらかというとチャートの形など視覚的な視点に焦点を当てて書いていますのでそちらの記事ととともに銘柄選びの一助となれば幸いです。

また、これは【前編】として、次回【後編】では「失敗から得た教訓」をテーマにお届けする予定です。


📌銘柄選びの着眼点11選


① 値幅の間隔が狭い「長い保ち合い状態」

背景と狙い:
株価が長期間にわたって狭いレンジで推移している状態は、エネルギーを蓄えているサイン。これは「保ち合い」と呼ばれ、売り買いのバランスが取れている状態です。

注目ポイント:

  • 出来高が減少しているときは、参加者が様子見している証拠。
  • 出来高を伴って上放れした瞬間は、買いの勢力が優勢になったタイミング。
  • テクニカル的には「三角持ち合い」「ボックス相場」などの形状も参考になる。

投資判断のヒント:
保ち合いが長ければ長いほど、ブレイク時の値動きは大きくなる傾向があります。エントリーは「上放れ+出来高増」のタイミングを狙うのが基本です。


② 数年来高値更新銘柄を狙う

背景と狙い:
過去数年の高値を更新する銘柄は、市場の注目が集まっている証。特に、直近高値が明確で、戻りが力強い場合は、トレンドの継続性が高いと判断できます。

注目ポイント:

  • 高値更新は「心理的な壁」を突破したサイン。
  • 戻りの強さは、買い圧力の強さを示す。
  • 高値更新後の押し目形成にも注目。

投資判断のヒント:
「高値掴みを恐れるな」という言葉もあるように、強い銘柄は高値を更新し続けます。むしろ、弱い銘柄ほど安値を更新し続ける傾向があります。


③ 直近実績と予想が「増収増益」

背景と狙い:
企業の成長性を見るうえで、実績と予想の両方が増収増益であることは重要です。これは、過去の成果だけでなく、将来への期待も織り込まれている状態。

注目ポイント:

  • 決算発表後の株価反応も確認。
  • 中期経営計画が公表されている場合は要チェック。
  • 増収増益でも利益率が低い場合は慎重に。

投資判断のヒント:
「実績+予想」の両輪が揃っている企業は、投資家の信頼を得やすく、株価も安定しやすい傾向があります。特に中長期保有を前提とする場合は重要な指標です。


④ 国策テーマや成長が期待できる分野

背景と狙い:
政府が推進するテーマ(例:脱炭素、AI、半導体など)に関連する銘柄は、資金が集まりやすく、長期的な成長が見込めます。

注目ポイント:

  • 補助金や規制緩和の恩恵を受ける企業。
  • 国策に逆らうな、という格言は今も有効。
  • テーマ性だけでなく、業績との両立が重要。

投資判断のヒント:
テーマ株は短期的に過熱しやすい反面、長期的な成長軸にもなり得ます。過熱感があるときは触らない方が吉。


⑤ 役員が大株主の企業

背景と狙い:
経営陣自身が株主である企業は、株価上昇へのインセンティブが働きやすく、経営判断にも責任感が伴います。

注目ポイント:

  • 役員持株比率が高い企業は、株主還元にも積極的。
  • 企業HPのトップメッセージなどを要チェック。
  • 経営者の発言やIR姿勢もチェック。

投資判断のヒント:
「経営者=株主」という構図は、企業価値向上への意欲を高めます。中長期での企業成長を狙うなら、こうした構造は安心材料になります。


⑥ 機関投資家が保有している銘柄

背景と狙い:
機関投資家(投資信託、年金基金など)が保有している銘柄は、一定の分析を経て選ばれている可能性が高く、流動性や安定性も期待できます。

注目ポイント:

  • 保有比率の推移をチェック。
  • 機関の売買動向が株価に影響することも。
  • 四半期ごとの保有状況開示も参考になる。

投資判断のヒント:
機関投資家の動向は「静かなトレンド形成」のヒントになります。個人投資家が気づかないうちに、じわじわと買い集められている銘柄には注目です。


⑦ 時価総額の小さい成長銘柄

背景と狙い:
小型株はボラティリティが高い反面、成長余地も大きいです。特に業績が伸びている企業は、時価総額が小さいうちに仕込むことで、リターンが大きくなる可能性があります。

注目ポイント:

  • PERやPBRが割安な場合は狙い目。
  • 成長性と財務健全性の両立が重要。
  • 流動性リスクに注意。

投資判断のヒント:
「小さな企業が大きく育つ」可能性に賭けるのが小型株投資の醍醐味。分散投資を前提に、ポートフォリオの一部に組み込むのが現実的ですが、ここぞというときは集中投資も。


⑧ 出来高増→高値維持→出来高減→再度出来高増

背景と狙い:
これは「押し目買い」のタイミング。出来高を伴って上昇した後、高値圏で出来高が減少し、再度出来高が増える場面は、再上昇の兆しと捉えます。

注目ポイント:

  • 高値圏での出来高減は「売り枯れ」の兆候。
  • 再度の出来高増は「買い再開」のサイン。
  • チャート形状とセットで判断する。

投資判断のヒント:
このパターンは「強い銘柄の押し目形成」に多く見られます。短期トレードでも中期保有でも、エントリータイミングの精度

⑨ 四半期業績が右肩上がり

背景と狙い:
企業の成長性を見極めるうえで、四半期ごとの業績推移は非常に重要です。年間ベースの数字だけでは見えにくい「成長の勢い」や「経営の安定性」を、四半期単位で確認することで、より精緻な判断が可能になります。

注目ポイント:

  • 売上・営業利益・経常利益が連続して増加しているか。
  • 一時的な要因(特需や為替影響)ではなく、構造的な成長か。
  • セグメント別の成長率にも注目し、主力事業が牽引しているかを確認。

投資判断のヒント:
右肩上がりの業績は、株価の上昇トレンドと連動しやすく、投資家の期待も高まります。特に3期連続で増収増益が続いている企業は、信頼度が高く、長期保有の候補になります。


⑩ 売り枯れしている状態を狙う

背景と狙い:
「売り枯れ」とは、売り圧力が一巡し、売り手がほとんどいなくなった状態のこと。これは、悪材料が出尽くした後や、長期の下落トレンドが終わったタイミングでよく見られます。

注目ポイント:

  • 出来高が極端に少なくなり、株価が下げ止まっている。
  • ネガティブニュースが一巡し、反発の兆しが見える。
  • 材料がなくても株価が下がらない状態は、底打ちのサイン。

投資判断のヒント:
売り枯れ状態は、反発の起点になりやすく、リスクを抑えたエントリーが可能です。特に、出来高が少ない中で株価が安定している場合は、需給の転換点として注目。


⑪ 高ROE・高営業利益率の企業を長期保有

背景と狙い:
ROE(自己資本利益率)や営業利益率は、企業の収益性や資本効率を示す重要な指標です。これらが高い企業は、限られた資源で効率的に利益を生み出しており、株主価値の向上にもつながります。

注目ポイント:

  • ROEが10%以上、営業利益率が15%以上を目安に。
  • 業種によって基準は異なるため、同業他社と比較する。
  • 高収益企業は、景気後退局面でも耐性がある傾向。

投資判断のヒント:
高ROE・高利益率の企業は、長期的に株価が上昇しやすく、配当や自社株買いなどの株主還元にも積極的です。ポートフォリオの中核として、安定的な資産形成に貢献してくれる存在です。

🧭まとめ:銘柄選びは「自分だけの羅針盤」を持つこと

投資において、銘柄選びは重要な工程のひとつです。市場には無数の情報があふれていますが、それらをどう取捨選択し、どのような基準で判断するかは、投資家一人ひとりに委ねられています。

今回ご紹介した11の着眼点は、私自身が長年の実践を通じて見出してきたものです。
これらは単なるテクニックではなく、「なぜその銘柄を選ぶのか」という投資家としての哲学や戦略を支える土台でもあります。

  • テクニカル(保ち合い、高値更新、出来高パターン)
  • ファンダメンタル(業績、ROE、営業利益率)
  • マクロ視点(国策テーマ、機関投資家動向)
  • 経営構造(役員保有、時価総額)

これらを組み合わせることで、より精度の高い銘柄選定が可能になります。

もちろん、すべての条件が揃う必要はありませんが、当てはまる条件が多いほど好ましいです。


次回の【後編】では、私がこれまでに経験した「失敗から得た教訓」をテーマにお届けします。
成功の裏には必ず「痛み」があり、その痛みこそが、投資家としての成長を促してくれました。

「なぜあのとき失敗したのか」
「どうすれば同じ過ちを繰り返さないか」

そんな視点から、より深く、より実践的な学びを共有できればと思います。

どうぞお楽しみに。

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