🔰はじめに:失敗は「投資力」を鍛える最高の教材
投資歴20年以上の中で、私が感じていることがあります。
それは「成功よりも失敗のほうが、より投資家を育てる」ということ。
前編では「銘柄選びの着眼点」を紹介しましたが、今回は【後編】として、私が実際に経験した失敗から得た教訓を記事にしました。
前編はこちら。
⚠️オーバートレードの罠:欲と過信が資産を溶かす
投資の失敗の多くは「やりすぎ」から始まります。
資金量に対して過剰なポジションを持ち、リスク管理を怠ると、暴落時に耐えられず退場することになります。私のこれまでの大損失の原因をひとつだけ挙げてほしいと言われたら「買い過ぎ(オーバートレード)」これに尽きます。私の場合、これまで信用取引を利用しての株式投資だったため、それだけでも買い過ぎなのに、さらにレバレッジも高めにやっていましたので、そりゃ買い過ぎでしょと突っ込みが入りそうですが、そんな中で得た教訓が以下です。
教訓一覧:
- 調子が良い時こそ証拠金維持率を高めておく
- これまでの失敗の原因はすべてオーバートレード
- ムキになってナンピンをするな
- 損を取り戻すのはそれまで以上の利益を出さないといけない
- 暴落相場でも静観していられるぐらいのサイズで取引しておけ
- 維持率40%未満では暴落時にあっという間に追い証になる
- 信用2階建てのフルレバは厳禁!
解説:
オーバートレードは、「早く大きく儲けたい」という欲望から生まれます。
しかし、その結果として資産を増やすどころか、逆に大きく減らしてしまうことにもつながります。
特に信用取引では、証拠金維持率やポジションサイズを冷静に管理することが不可欠です。
「勝っているときこそ慎重に」これは、私が何度も痛感してきた鉄則です。
調子が良いときほど気分が高揚し、ついポジションを膨らませがちです。
しかし、そういうときこそ株価は天井圏にあることが多く、下落に転じた瞬間に大きな損失を被るリスクが高まります。
また、含み損を抱えたときにムキになってナンピンを繰り返すのも危険です。
資金が尽きて身動きが取れなくなり、最後は狼狽売りに追い込まれる。そんな経験もありました。
上がっても下がっても、常に「余力を残す」。
この姿勢が、長く投資を続けるための土台になると、今では確信しています。
焦らず、着実に資産を築く。そんな心の余裕を持って、株式投資に臨みたいものです。
🧠指標と企業分析の落とし穴:表面だけで判断するな
一見魅力的に見える指標や企業情報も、過信は禁物です。
「高シェア」「高配当」「低PER」などの言葉に惑わされず、本質を見抜く力が必要です。
私は過去に「高シェア」というキーワードが好きで世界シェアが高い商品などを扱っている企業を集中的に買った時期がありました。たまたま最初に買った銘柄がうまくいったので、自信をもって次の高シェア銘柄を買いました。しかし、その後の決算発表でまさかの下方修正。理由は競業他社にシェアを奪われたとのこと。それで大きな損を出したことがあります。
同じように高配当銘柄を買ったらその後減配して株価下落などの経験もあります。
高シェアや高配当は現時点ではそうかもしれませんが、それがこの先もずっと続いていくかはわかりません。そんな失敗から得た教訓です。
教訓一覧:
- 高シェアだからと言って業績が安定しているとは限らない
- 現時点で高シェアでも、今後も安定したシェアをキープできるかは不明
- 高シェアということは、シェアを奪われるリスクも高いということ
- 高配当株は減配リスクに要注意
- 低PERは割安だから?それとも業績不調だから?
解説:
表面的な数字でうまくいくなら投資は簡単です。しかし、実際はそれらの指標通りに株価は動かないです。「数字の裏にあるストーリー」を読み解くことが、投資家の本質的な仕事です。
そのためには決算資料や市場分析などをして、その企業が現在おかれている状況を把握しておく必要があります。そこまでして、これだ!という銘柄が見つかったとしても過信はせずに買い過ぎないようにしましょう。
🧘精神面の罠:感情が判断を狂わせる
投資はメンタルとの戦いでもあります。
焦り、過信、恐怖、欲望——これらの感情が判断を狂わせ、損失を拡大させます。人間である以上これらの感情を完全に排除することはできませんが、迷ったら一旦様子をみる、最悪のシナリオを考えてみる、そういった思考をするように癖づけることで冷静になって物事を判断できるようになると思います。
教訓一覧:
- 100%当たる予測は誰にもできない。自分も他人も信じるな
- 今回が最後のチャンスではない。チャンスはこれから何度でも訪れる
- 過信は禁物。完璧なトレーダーは一人もいない
- ミスを恐れるな。失敗は最高の勉強になる
- そこそこの利益が取れればいいじゃないか
解説:
気持ちが乱れていると投資の成績にも悪影響です。投資は「勝つこと」よりも「負けない」ことが重要です。それでも当然負けることはあります。その時になぜ負けたのかを分析して、次に同じ失敗をしないようにしていけば、おのずと投資スキルは上がっていきます。
投資スキルは一朝一夕で身につくものではありません。たくさんの失敗の中から様々な気づきを得て成長していくものです。
負けた原因には自分の感情が影響していることも多くあります。企業分析も大事ですが、自分の感情のコントロールもできるようになるといいです。
🎯シナリオと現実のズレ:だましを見抜く力
投資本にはこういうシグナルがでた時は買い、こういうシグナルが出たら売りといったように売買のタイミングについて書いてあるものもたくさんあります。しかし、そのとおりに実践しているのにその通りにならないなんてことがよくあります。相場にはそんな「だまし」がつきものです。シグナルに惑わされず、シナリオ通りに動かないときは潔く撤退する勇気も必要です。
また、「だまし」だと思いきや「だましのだまし」のようなときもあります。市場は騙しあいの場みたいなものですから、思い通りにいかないことを前提に戦略を立てていくことが必要です。
教訓一覧:
- 描いたシナリオ通りに動かなければいったん手じまい
- 買うときも売るときも1度に行う必要なし
解説:
だましかどうかはあとになってみないとわからないことも多いです。そのため、売買は何回かに分けて行う。そして、シナリオ通りに動かなければ手じまいして様子を見ることも大事です。手じまいしてもまた買ってもいいわけですから。
柔軟にエントリー、手じまいできる投資家こそ、次のチャンスを掴めます。
🧩まとめ:失敗は「投資力」を磨く最高の教材
今回紹介した教訓は、私自身が痛みを伴って得たものです。
だからこそ、読者の皆さんには「同じ失敗を繰り返さない」ためのヒントとして、ぜひ活用していただきたいと思います。まとめると、
「過信せず、買い過ぎず、冷静に、潔く」
そんな点に気を付けて失敗から学ぶ姿勢があればきっとうまくいくはずです。
もし、こんな時は?などのようなご質問があればお気軽にしていただければと思います。











