勝率が高いのに資産が増えない?
株式投資をしていると、つい「勝率」にこだわってしまいがちです。
勝ちトレードが多いほど安心感があり、うまくいっているように感じますよね。
しかし──
勝率が高い=資産が増えるとは限らないのが、株式投資の本質です。
この記事では、「勝率重視の落とし穴」と「損小利大の重要性」について、具体例を交えて解説します。
勝率を高める方法は意外と簡単
実は、株式投資で勝率を高めること自体はそれほど難しくありません。
たとえばこんなトレードを繰り返せば、勝率は自然と上がります:
- 含み益が出たらすぐに利確
- 含み損が出たら、含み益に戻るまで待つ
この方法を必ず守れるなら、勝率100%です。
でも──それで資産は増えるのでしょうか?どんな局面でもこのルールを守れますか?
特に含み益に戻るまで待つというのは、戻る保証はどこにもありません。一生戻らない可能性もあります。その時は損切して次の銘柄に切り替えたほうが戦略として正しいです。
では、損切することも前提に考えていきたいと思います。
勝率99%でも損失になるケース
以下のような極端な例を考えてみましょう:
- 100回トレードして、99回勝ち・1回負け
- 勝ちトレードの平均利益:1万円
- 負けトレードの損失:100万円
この場合のトータル損益は…
99万円の利益 − 100万円の損失 = 1万円のマイナス
つまり、勝率99%でも資産は減る可能性があるのです。
これはとても極端な例ですが、個別株投資の場合は実際も勝ったり負けたりしながら資産を形成していくことになるので、勝率というよりは差し引きどれぐらいの利益が出ているかがのほうが圧倒的に重要になります。
勝率重視が招く「損大利小」の罠
そもそも勝率を意識しすぎると、次のような思考に陥りがちです:
- 利益が出ているとき:「今のうちに利確しておこう」→ 早めの利確(利小)
- 損が出ているとき:「もう少し待てば戻るかも…」→ 損切りの遅れ(損大)
このようなトレードは、**「損大利小」**という最悪の形を生み出します。
資産形成のためには、これを避ける必要があります。
塩漬け株が増えるメカニズム
損失が出ている銘柄を「いつか戻るまで待とう」と放置していると──
- 含み損の銘柄が売れずに残る
- 新たな銘柄を買う余力がなくなる
- 証券口座が“塩漬け株”で埋め尽くされる
こうなると、身動きが取れなくなり、次のチャンスを逃すことにもつながります。
株式投資の本質は「損小利大」
株式投資で資産を増やすために本当に大切なのは、勝率ではなく──
**「損小利大」**の考え方です。
- 小さな損失は素早く切る(損小)
- 利益は伸ばせるだけ伸ばす(利大)
このスタンスを徹底することで、たとえ勝率が低くても、トータルでしっかり利益を出すことができます。
損切の考え方や利益確定の考え方は次の記事などを参考にしてみてください。
まとめ|勝率よりも“収支”を意識しよう
- 勝率が高くても、損失が大きければ資産は増えない
- 損小利大を意識することで、資産形成につながる
- 塩漬け株を増やさないためにも、損切りの判断は早めに
株式投資では「勝率」よりも「収支のバランス」が重要です。
数字に惑わされず、冷静な判断を積み重ねていきましょう。













