【株主優待の落とし穴と成功法則】優待投資で失敗しないための基準と、含み益を維持する銘柄選びのコツ

株主優待は、個人投資家にとって魅力的な投資手法のひとつです。
「優待があるからこの銘柄を買おう」と考える人も多く、実際に優待目的で投資を始めたという声もよく聞きます。しかし、優待投資にはメリットだけでなく、気をつけるべき落とし穴も存在します。
私は今は高配当株や高配当ETFや投信などをメインで保有していますが、優待銘柄も複数保有しています。ただ、以前は「優待が魅力的だから」という理由だけで買ってしまい、結果として含み損を抱えた経験もあります。
優待をもらっても、それ以上に株価が下がってしまっては本末転倒です。極端な話、優待を受け取るより普通にお金を払った方が安かった、ということすら起こり得ます。
そこで今回は、私が実践している 優待投資で失敗しないための基準 と、実際に含み益を維持している 保有優待銘柄の選び方 を詳しく紹介します。
これから優待投資を始めたい方、すでに優待銘柄を持っている方にも役立つ内容になっています。
優待投資の最大の落とし穴は「優待に釣られること」
株主優待は魅力的ですが、優待だけを理由に銘柄を選ぶと失敗しやすくなります。
優待の価値より株価下落の方が大きいケースは多い
例えば、年間3,000円分の優待がもらえる銘柄でも、株価が1万円下がれば優待の価値は簡単に吹き飛びます。
優待を受け取るために保有し続けた結果、含み損が膨らんでしまうケースは珍しくありません。
優待はあくまで「おまけ」であり、投資の本質は 企業価値の成長 と 株価の上昇 にあります。
人気の優待銘柄はPERが高くなりがちなので注意
優待が魅力的な銘柄は、個人投資家からの買いが集まりやすく、結果として PER(株価収益率)が割高になりやすい 傾向があります。
- 優待が有名
- SNSで話題
- 雑誌で取り上げられる
こうした銘柄は、業績以上に株価が上がってしまい、実力以上の評価を受けていることがあります。
PERが高い状態で買ってしまうと、業績が少し悪化しただけで株価が大きく下落するリスクがあります。
優待が魅力的でも、指標が明らかに割高な銘柄は避けるべきです。
高利回りすぎる優待は「改悪・廃止」のリスクが高い
優待利回りが高い銘柄は一見魅力的ですが、実は注意が必要です。
優待コストが企業の負担になりやすい
優待利回りが高すぎると、企業側の負担が大きくなり、
「優待の改悪」
「優待の廃止」
といった事態が起こりやすくなります。
優待廃止は株価急落の引き金になる
優待廃止が発表されると、個人投資家の売りが殺到し、株価が急落するケースが多いです。
- 優待目的で買っていた投資家が一斉に売る
- 企業価値に対する期待が下がる
- 信用不安が広がる
こうした理由から、優待廃止は株価に大きな影響を与えます。
高利回りの優待ほど、改悪・廃止のリスクが高い
この点は必ず押さえておくべきです。
優待銘柄は暴落時に「株価の下支え」になることもある
優待銘柄にはもうひとつ特徴があります。
それは、暴落時に株価が下がりにくい傾向がある という点です。
優待目的の長期保有者が多い
優待銘柄は、優待を受け取るために長期保有する投資家が多く、短期売買が少ないため、暴落時でも売りが出にくい傾向があります。
優待が“実質的な利回り”として働く
株価が下がっても、優待があることで「実質利回り」が高まり、
「この価格なら持っていてもいいか」
と考える投資家が増えるため、株価の下支え要因になります。
もちろん絶対ではありませんが、優待銘柄には 暴落耐性がある というのは覚えておくべきポイントです。
私が優待銘柄を選ぶときに必ず確認する2つの基準
私は優待投資をする際、次の2つの基準を必ずチェックしています。
本当にその優待を使うのか?
優待利回りが高くても、使わなければ意味がありません。
- 行かないレストランの食事券
- 使う予定のない割引券
- 興味のないサービス
こうした優待は、利回りが良くても私の基準では「買わない銘柄」です。
基本は「自分がよく利用するお店かどうか」。
これが優待銘柄を選ぶ際の最初のフィルターになります。
優待だけで判断せず、ファンダメンタルズとテクニカルも重視する
優待が魅力的でも、企業の成長性が低かったり、割高すぎる銘柄は買いません。
- 中長期で成長が期待できるか
- 業績が安定しているか
- 指標が極端に割高ではないか
- チャートが崩れていないか
優待はあくまで「プラスアルファ」。
企業価値が上がらなければ株価は上がりませんし、優待を維持できるかどうかも企業の実力次第です。したがって、優待銘柄を買う場合でも普段の中長期での値上がり益を狙うときと同じような分析は行います。
私が実際に保有している優待銘柄
こうした基準で選んだ結果、現在保有している主な優待銘柄は以下の通りです。
- すかいらーく
- JINS
- 良品計画
- イオン
- 松風
- サンマルク
- オートバックス
これらの銘柄は、いずれも 私自身がよく利用する店舗やサービス であり、かつ 企業としての成長性や財務面も納得できる ものばかりです。
実際の投資成果:良品計画は5バガー、すかいらーくはダブルバガーに
優待銘柄は「株価が伸びにくい」と言われることもありますが、選び方次第で大きな成果を出すこともできます。コロナショックのような暴落時に普段下がらない優待株が下がった時は買いのチャンスだと思います。
● 良品計画:割安な時期に仕込み、5バガー達成
良品計画は、業績が落ち込んで株価が割安だった時期に購入しました。
その後、業績回復と海外展開の進展により株価が大きく上昇し、結果として 5倍以上のリターン を得られています。
● すかいらーく:優待だけでなく成長性も評価し、ダブルバガーに
すかいらーくは優待が魅力的なだけでなく、外食産業の中でも安定した収益基盤を持っています。
長期保有することで 株価も2倍以上 になりました。
● その他の銘柄も基本的に含み益
イオン、JINS、サンマルクなども、優待を楽しみながら含み益を維持しています。
優待投資で失敗しないためのまとめ
最後に、優待投資で失敗しないためのポイントを整理します。
1. 優待に釣られない
優待はあくまで「おまけ」。本質は企業価値。
2. 本当に使う優待だけを選ぶ
使わない優待は利回りゼロと同じ。
3. PERが高すぎる人気銘柄には注意
割高な状態で買うと下落リスクが大きい。
4. 高利回りすぎる優待は改悪・廃止の危険性
優待廃止は株価急落の引き金になる。
5. 優待銘柄は暴落時に下がりにくい傾向もある
長期保有者が多く、株価の下支え要因になる。
優待は“楽しむための投資”でもある
優待投資は、投資の楽しさを広げてくれる素晴らしい仕組みです。
しかし、優待だけに目を奪われると、含み損という痛い結果につながることもあります。
「自分が使う優待かどうか」
「企業として魅力があるかどうか」
この2つをしっかり見極めることで、優待を楽しみながら資産を増やすことができます。












