投資で勝ち続けることは難しいと言われます。しかし、実は投資で成功するために「勝つこと」を意識する必要はありません。むしろ重要なのは “大負けしないこと” です。

未来の株価を完璧に予測することは誰にもできません。ですが、株式市場全体の長期的な推移を見ると、歴史的に右肩上がりで成長してきました。つまり、極端な話をすれば 「買って放っておけば利益が出る」 のが株式市場の本質です。

それなのに、なぜ多くの人が投資で負けてしまうのでしょうか。その理由と、私自身の失敗経験から学んだ「大負けしない投資法」を詳しくお伝えします。

なぜ株式市場は右肩上がりなのに負ける人が多いのか

株式市場全体は長期で見れば上昇しているにもかかわらず、個人投資家の多くが損失を抱えてしまいます。その理由は大きく分けて2つあります。

① 短期間で稼ごうとするから

投資で負ける人の多くは、短期間で大きく稼ごうとする傾向があります。

  • 1週間で10%増やしたい
  • 1ヶ月で資産を倍にしたい
  • SNSで見た銘柄に飛びつく
  • レバレッジをかけて一気に利益を狙う

こうした「早く儲けたい」という欲望が、無茶な投資行動につながります。

しかし、短期で大きく勝とうとするほど、逆に大きく負けるリスクが高まります。投資はマラソンであり、短距離走ではありません。

② 含み損に耐えられず、狼狽売りしてしまうあるいは損切りできない

もうひとつの理由は、含み損に慣れていないことです。

株価が下がると、

  • 「もっと下がるかもしれない」
  • 「このままゼロになるのでは」
  • 「早く売らないと取り返しがつかない」

と不安になり、冷静さを失ってしまいます。

結果として、底値付近で売ってしまい、「売った後に株価が戻る」という最悪のパターンに陥るのです。または含み損の額にビビッてしまい売るに売れなくなってしまうのどちらかだと思います。

投資で勝つためには、含み損に対する耐性が必要です。しかし、これは経験を積まないと身につきません。

市場全体は右肩上がりでも、個別銘柄は別物

株式市場全体は長期で上昇していても、個別銘柄は必ずしも右肩上がりではありません

  • 業績悪化
  • 競争力の低下
  • 不祥事
  • ビジネスモデルの陳腐化

こうした理由で、株価が戻らない企業も多く存在します。

そのため、個別株投資では 分散投資 が必須です。

分散投資しても「損切り」は避けて通れない

分散投資をしていても、すべての銘柄が順調に育つわけではありません。中にはどうしてもパフォーマンスが悪い銘柄が出てきます。

そのとき必要なのが 損切り です。

損切りは精神的に非常に難しい行為ですが、「悪い銘柄を切り、良い銘柄に資金を回す」という投資の基本を守るためには欠かせません。

もし損切りがどうしても苦手なら、無理に個別株にこだわる必要はありません。

損切りが苦手なら、ETFや投資信託を選ぶべき

ETFや投資信託は、プロが銘柄選定やリバランスを行ってくれるため、 自分で損切りをする必要がありません。

  • 分散投資が自動でできる
  • 個別株のように倒産リスクが低い
  • 長期で市場平均の成長を享受できる

信託報酬という手数料はかかりますが、大きな損失を避けられると考えれば、むしろ安いものです。

私が大きな損失を出したときの共通点

ここからは、私自身の失敗談をお話しします。

過去に大きな損失を出したときには、ある共通点がありました。

● 信用取引の2階建て

● 個別銘柄への集中投資

● レバレッジを掛けすぎた取引

これらはすべて、 「短期間で大きく稼ぎたい」という欲望から生まれた行動 でした。

レバレッジをかければ利益も増えますが、損失も同じように増えます。集中投資は当たれば大きいですが、外れれば壊滅的です。

短期で稼ごうとするほど、投資はギャンブルに近づいていきます。

長期目線に切り替えた途端、勝てるようになった

あるとき私は、「長い目で見て増えればいい」と開き直り、無茶な投資をやめた時期がありました。

  • レバレッジをかけ過ぎない
  • 数か月、数年単位の視点で銘柄選びをする

こうした基本に立ち返った途端、不思議なほど投資成績が安定し、勝てるようになったのです。

投資は「勝ちにいく」ものではなく、 “負けないようにする”ことで自然と勝てるようになる  ということを実感しました。

自分の性格に合った投資法を選ぶことが最重要

投資で成果を出すために大切なのは、 自分の性格や癖を理解すること です。そして、その特徴にあった商品を選ぶことで成果につながりやすいと思います。

  • 損切りが苦手なら → ETF・投資信託
  • 値動きに弱いなら → 積立投資
  • 分析が好きなら → 個別株
  • 短期売買が向かないなら → 長期投資

投資に「正解」はありません。自分に合った投資法を選ぶことが、最大の成功要因です。

まとめ:投資は“大負けしない”だけで勝てる

最後に、この記事のポイントを整理します。

● 株式市場は長期で右肩上がり

● それでも負けるのは短期で稼ごうとするから

● 含み損に慣れず、狼狽売りしてしまうから

● 個別株は分散と損切りが必須

● 損切りが苦手ならETF・投資信託が最適

● 大負けしない投資こそが勝ち続ける秘訣

投資は「勝ちにいく」ものではなく、 “負けないようにする”ことで勝てるようになる  という逆説的な真理があります。

あなたが無茶な投資から距離を置き、自分に合った投資法で長期的に資産を増やしていけることを願っています。