「業績が良いから」で大失敗。私がデイトレで塩漬け株を作った理由

株式投資の世界では、その日のうちにポジションをすべて決済して夜を迎える「デイトレード」は、実は市場の急な暴落に巻き込まれない最強の防御策だと言われることがあります。確かに、寝ている間にアメリカ市場が急落しても、手元に株がなければ実害はゼロですからね。
理論上は完璧です。でも、これには大きな「ただし」がつきます。
「損が出ていても、引け間際に心を鬼にして手仕舞いできるなら」という、恐ろしく高いハードルがあるんです。私も過去に何度かデイトレに挑戦したことがあるのですが、結論から言うと、いわゆる「コツコツ勝ってドカンと負ける」の典型で、大してうまくいきませんでした。
「業績が良い」という後ろ盾が、逃げ道を塞ぐ
なぜ、その日のうちに売れなかったのか。思い返すと、致命的な行動パターンがありました。
デイトレは基本的に、その日の需給(買い手と売り手の勢い)の波に乗るゲームです。企業の業績が良いから勝てるわけでも、悪いから負けるわけでもありません。
それなのに、私たちは買うとき、つい「どうせなら業績が良い安心な企業を……」と選んでしまいがちです。
引け間際(市場が閉まる直前)になって、含み損を抱えていると、心の中でこんな言い訳が始まります。
「いや、この会社は業績がいいし、配当も悪くない。一時的な下げだから、数日持っていればそのうち戻るはず」
デイトレとして買ったはずなのに、負けを認めたくない一心で、一瞬で「中長期投資」に都合よくすり替えてしまう。この経験、心当たりのある方もいるのではないでしょうか。こうして持ち越した株が、その後さらに下がって立派な「塩漬け株」になるまでが、お決まりのルートです。
持ち越したくないなら、あえて「最悪の銘柄」を選ぶ?
この手痛い失敗を繰り返した経験のある私はある「おかしな対策」を思いつきました。
業績が良い株を選ぶから、未練が残って持ち越したくなる。それならいっそ、「業績がボロボロで、1日だって長く持っていたくないような銘柄」でデイトレ(買い)をすればいいのではないか、と。
これなら、引け間際に損が出ていようが何だろうが、「こんな危ない株、絶対に明日まで持ち越したくない!」と恐怖が勝つので、嫌でもその日のうちに損切りして決済できるはずです。
半分は冗談のような思い付きですが、半分は人間の投資心理を突いた名案かもしれない、と思っています。私たちは合理的な生き物ではなく、感情の生き物ですから、自分の「執着」を逆手にとる仕組みが必要なのかもしれません。
自分の弱さを知ることが、一番のディフェンス
デイトレードには、中長期の資産形成とは全く違う知識やスキル、そして何よりルールを守れるマシーンのような割り切りが必要です。
投資の手法に正解はありません。インデックス投資でじっくり育てるのが心地いい人もいれば、高配当株でコツコツ配当を積み上げるのが生き方に合う人もいます。
ただ一つ言えるのは、「ルール通りに損切りを躊躇なくできない人」にとって、デイトレはかなり分が悪い勝負になるということ。自分の性格や弱さを鏡で見るように理解して、無理のない戦い方を選ぶのが一番のディフェンスです。
ちなみに私は、自分の「未練がましさ」をよーく知っているので、デイトレには基本手を出していません(笑)。基本は中長期投資で結果的に短期で稼げたらラッキーぐらいが私にはあっているようです。











