個別株投資におすすめの本まとめ【初心者~上級者向け】

投資本は数多くありますが、個別株投資を学ぶのに役立つ本を選ぶのは難しいと思います。今回は、私が読んできた中で「これは実際の投資判断に活かせる」と感じた本を、初心者~中級者向けと中級者~上級者向けに分けて紹介します。
初心者~中級者向け 📘
「株の公式」「株の絶対法則」林則行
- 概要
投資経験をもとに導き出した「株式投資の基本原則」を体系的にまとめたシリーズ。 - 学べるポイント
- 個別株投資で押さえるべき「公式」や「法則」をシンプルに解説
- 感覚的な売買ではなく、再現性のある投資判断を身につけられる
- 初心者が「投資の軸」を作るのに最適
- 感想
2012年頃、それまで逆張り投資で失敗が続いていた私に順張り投資、新高値ブレイク投資という新たな手法に導いてくれた本です。当時まだ投資経験が浅かった私でも分かりやすかったので実践に取り入れられたのだと思います。ボリュームがちょうどよく何度も読み返せるものよかったです。この2冊の本をきっかけにアベノミクスの恩恵も受けながら稼げるようになりました。古い本ですので古本屋で探してみるのもいいかもしれません。
「株トレ」「株トレ ファンダメンタルズ編」窪田真之
- 概要
元証券アナリストによる、株式投資のトレーニング本。演習形式で学べるのが特徴。 - 学べるポイント
- 財務諸表や企業分析を「トレーニング問題」で習得
- ファンダメンタルズ編では企業価値評価の基礎を体系的に学べる
- 読み物というより「問題集」感覚で、手を動かしながら理解が深まる
- 感想
私はチャートからの情報も銘柄選びや売買の際に見るようにしています。「株トレ」はそんなチャートの見方の問題集!チャートの見方の精度を上げたいと思い購入した本です。一問一答形式でちょっとした隙間時間にも読むことができ、苦手なところはそこだけ何度も見るようにしました。時間が経つと忘れてしまうこともあるので定期的に見返すようにしたい本。
チャート編のあとに出版されたのが、「ファンダメンタルズ編」。チャート編と同じように一問一答形式の問題集。こちらもおすすめです。
「10万円から始める!小型株集中投資で1億円実践バイブル」遠藤洋
- 概要
小型株投資に特化した実践的な指南書。著者自身の経験をもとに、少額から資産を増やす戦略を解説。 - 学べるポイント
- 小型株の成長余地とリスクを理解できる
- 集中投資のメリット・デメリットを具体的に学べる
- 少額から始める投資家にとって「現実的なステップ」を提示
- 感想
ある程度稼げるようになった後で、著者がどういう投資をしているのかなと気になって手に取った本。実践バイブルというようにけっこう具体的に何をするかが書いてあります。読んでみて感じたのは、結構考えが似ているなと感じたこと。自分がやっている投資の裏付けを得られたような気がして自分の投資に自信が持てた1冊です。
中級者~上級者向け 📗
「成長株投資法」マーク・ミネルヴィニ
- 概要
米国の著名投資家による成長株投資のバイブル。独自の「SEPA投資法」を解説。 - 学べるポイント
- 成長株を見極めるためのスクリーニング手法
- 株価チャートとファンダメンタルズを組み合わせた投資戦略
- 高成長企業に集中投資する際のリスク管理
- 感想
さらなるスキルアップを目的に手に取った本。金額が高かったので買いたくても躊躇していたんですがKindleのキャンペーンで500円で買えた時があってすかさず購入しました。読んでみるとボリュームも十分で、実践的。これを完璧に実践出来たら間違いなく億り人になれそうだなと思います。
「増配株投資」ヘム
- 概要
日本株を中心に「増配株」に着目した投資法を解説。安定的な資産形成を目指す投資家向け。 - 学べるポイント
- 増配株の選び方と長期投資のメリット
- 配当成長を軸にした資産形成戦略
- インカムゲインとキャピタルゲインのバランスを考える視点
- 感想
Xで著名だったヘムさんの投資法を知りたくて購入。そのころ同じように増配株に興味があったので読んでみました。ある程度経験を積んでから読んだ本なので、共感できる部分も多かった一方、「ここまで見ているのかぁ」「さすがだなぁ」という点も多かったです。ボリュームもあり、初心者がいきなり読むと難しく感じるかもしれませんが、とても実践的で参考になる本です。
「50万円を50億円に増やした投資家の父から娘への教え」たーちゃん
- 概要
個人投資家「たーちゃん」が、自身の経験をもとに投資哲学を娘に伝える形式でまとめた本。 - 学べるポイント
- 投資における「考え方」「心構え」を物語形式で学べる
- 長期的な資産形成に必要なメンタルと戦略
- 実践者ならではのリアルな失敗談と成功談
- 感想
こちらもXで知って購入した1冊。何といっても50億円というとんでもない額を稼いだ投資法が気になって購入。読んでみると、自分も同じ戦略でやっていた部分もありうれしかった一方でやはりそのさらに上をいっている感じです。語りかけてくる感じがとても読みやすい本ですが、内容はかなり実践的です。
まとめ ✨
今回紹介した本の著者は、一流大学卒で医師や会計士など、経歴も華やかです。そうした背景を見ると「やっぱり頭がよくないと投資で成功できないのでは」と思ってしまうかもしれません。
でも安心してください。私自身、大学進学に失敗し浪人を経験し、入った大学も国立や早慶といった一流校ではありません。
確かに数十億という桁外れの資産を築くには、学力や特別な才能が必要かもしれません。しかし、1億や2億程度の資産形成なら、学歴に関係なく十分に可能性があると感じています。
また、これらの本に共通しているのは「大型株よりも中小型株に注目し、割安株や成長株を先取りする戦略」です。これは私自身が実践してきた戦略でもあります。ただし、本の内容を完璧に真似するのは正直難しいですし、私も完全に同じようにはやっていません。
大切なのは、勝てている投資家がどんな視点で銘柄を選び、どんなタイミングで売買しているのかを知ること。その上で「自分でもできそうだ」と思える部分を積極的に取り入れてみることです。そうした試行錯誤を繰り返すうちに、少しずつ自分の投資スタイルが形づくられていきます。
それと、ある程度自分のスタイルが出来上がってしまうと、そのスタイルに新たな手法を取り入れるのは難しいということを感じています。最近は投資本を読む目的が新たな手法を問い入れるというより、自分の投資の考え方や手法がそれらの方と一致している部分があるかというような答え合わせ的な感覚で読むことが多いです。
ですので、できれば自分の投資スタイルが確立する前にいろいろな本を読んでいくのがいいと思います。
読書と実践を重ね、自分なりのスタイルを築いていくことが、長期的に勝ち続けるための道だと思います。












