劣等感とともに歩んだ20年──就職氷河期世代の私がFIREを達成するまで

就職氷河期の真っ只中で社会に出た私は、長い間「劣等感」とともに生きてきました。
友人たちが大手企業へ進み、年収を伸ばし、海外で活躍する姿を横目に見ながら、
自分は何者にもなれないのではないか──そんな思いが心のどこかに常にありました。
それでも、歩みを止めずに続けてきたことがあります。
それが、投資でした。
20年という時間は短くはありません。
けれど、その積み重ねが私をFIREへと導いてくれました。
■名目賃金は上がっても生活は苦しい──嘆いても誰も助けてくれない
近年、名目賃金は上がっていると言われますが、物価や社会保険料の上昇に追いつかず、実質賃金はむしろ下がっています。
「生活が苦しい」「将来が不安だ」と嘆く声もよく聞きます。
しかし、嘆いているだけでは何も変わりません。
国が全国民を金銭的に支えることは不可能ですし、社会の仕組みが劇的に変わることも期待できません。
だからこそ、自分で動くしかない。
- 自己投資して転職し、賃金アップを狙う
- 副業を始めて収入源を増やす
- 投資でお金にも働いてもらう
選択肢はいくつもあります。
にもかかわらず、嘆く人ほど「社会が悪い」「時代が悪い」と言い訳をして、自分を変えようとしない。
それでは何も変わりません。
■就職氷河期で痛感した「能力の差」と深い劣等感
私は就職氷河期世代です。
大学時代、50社近くエントリーしてようやく1社から内定をもらいました。
当時の私は「氷河期だから仕方ない」と社会のせいにしていました。
しかし、周りの友人は大手商社や生保など一流企業から複数内定を獲得していた。
その差は歴然でした。
社会に出てから痛感したのは、
どんな時代でも、企業が欲しがる人材は必ずいる
という現実です。
特に一流企業に行った友人たちは、総じてコミュ力が高く、自信があり、若い頃からすでに差がついていた。
これは悔しいけれど事実でした。
■公務員に転職して安定を得たが、収入面では劣等感が続いた
私は最初に民間企業に就職しましたが、すぐに公務員へ転職しました。
安定はあるものの、給与は平均的で、一流企業の友人たちと比べると半分程度。
久しぶりに集まると、若い頃は決まって年収やボーナスの話になります。
- 「ボーナスが3桁いった」
- 「30歳前に年収1000万超えた」
- 「最近2000万超えたから確定申告しないと」
そんな話を聞くたびに、胸の奥に劣等感が渦巻きました。
友人たちは海外を飛び回り、英語は当たり前、最近は中国語も使うという。
大学時代よりも能力の差がさらに広がっているのを感じました。
■労働で勝てないなら、資本で戦うしかない
私は悟りました。
労働市場で彼らに勝つのは難しい。
ならば、別のフィールドで勝負するしかない。
そこで選んだのが、社会人になる少し前から始めていた株式投資でした。
公務員に転職したことで、仕事以外の時間が確保できたのは幸運でした。
空いた時間はすべて投資の勉強にあて、地道に積み上げていきました。
そして社会人になって10年ほど経った頃、ようやく成果が出始めたのです。
■年間配当1,000万円を超え、FIREを決断
昨年、ついに年間配当が1,000万円を超えました。
労働収入では友人たちに及ばないかもしれません。
しかし、
労働収入は働くのをやめればゼロ。
配当は死ぬまで入り続ける。
この違いは大きい。
もしかしたら友人たちも投資をしていて、私以上に配当をもらっているかもしれません。
でも、ここまで来ればお金の多寡はそれほど重要ではありません。
少なくとも、もう友人と会ってもお金に対する劣等感を抱くことはない。
それだけで十分です。
■「凡人」でも投資を味方につければ人生は変わる
私は労働市場では特別価値のある人間ではありません。
でも、投資を味方につけることで人生を変えることができました。
今は特に、
インデックスの長期積立という再現性の高い方法が確立されています。
NISAやiDeCoという優遇制度も整っている。
これを活用して数十年積み上げれば、誰でも状況は変わります。
もちろん、
少しでも給与が上がるように自己投資することも大切です。
しかし、
労働と資本の両輪で戦うことが、これからの時代の生存戦略
だと私は思います。
■最後に──劣等感は人生を止めるものではなく、動かす燃料になる
名目賃金が上がっても生活が苦しい。
これは多くの人が感じている現実です。
でも、そこで立ち止まるか、行動するかで未来は大きく変わる。
私は劣等感を抱えながらも、行動を選びました。
そして人生は変わりました。
もし今の生活に不満や不安があるなら、
今日から小さくてもいいので一歩を踏み出してほしい。
劣等感は、人生を止める理由ではなく、動かす理由にもなる。
未来は、嘆く人ではなく、動く人に味方します。












