FIRE後の安心を守るために、私が始めた運用の工夫

■ FIREを決断して、運用の重さが変わった
FIREを決断してから、以前よりも「守りの運用」を強く意識するようになりました。
給与収入がなくなるという理由もありますが、それ以上に大きな理由があります。
それは、
資産が増えるほど、暴落時に受けるダメージの“絶対額”が跳ね上がる
という事実です。
FIREするということは、だれしもそれなりの資産額を形成していると思いますのでこれはとても大事な視点です。
投資を始めて数年が経った頃、リーマンショックが起きましたが、その時資産はほとんどありませんでした。
確かに暴落は痛かったものの、絶対額としては大したことはなかった。
しかし、もし今リーマン級の暴落が来たら——
1億円が吹き飛ぶ可能性がある。
この現実を直視すると、運用の考え方は大きく変わります。
■ 同じ50%下落でも、資産規模で意味が変わる
- 100万円 → 50万円
- 2億円 → 1億円
同じ50%でも、人生への影響はまったく変わってきます。
資産が少ない時期の暴落は、
「痛いけど、また積み立てればいい」
で済みます。
しかしFIRE後に同じことが起きると、
生活設計そのものが崩れる可能性がある。
給与収入がないため、
- 下落中に取り崩す
- 回復が遅れる
- 最悪再就職も
こうしたリスクが一気に現実味を帯びてくる。
一度社会から離れると、自分の市場価値は想像以上に下がる。
再就職をしたいと思っても受け入れてくれる先があるかどうかも怪しい。
このようにFIRE後の暴落は“致命傷”になり得る。
■ だから私は「攻め」から「守り」へ運用を切り替えた
これまでの運用は中小型株の中長期投資が中心、さらに信用取引も使った攻めた投資スタイルでした。
資産形成期には非常に有効でしたが、FIRE後は状況が違います。
そこで私は、運用方針を大きく転換しました。
具体的な内容は以下の通り。
● ETF・投信を中心に
個別株のリスクを避けるため、資産の半分以上をETFや投信に移行。
● 債券を組み込み、下落耐性を強化
株との逆相関が効き、暴落時のクッションになる。
● REIT・コモディティでアセットクラスを分散
株と債券だけではカバーできないリスクを補完。
● 通貨分散(ドル資産の比率アップ)
日本円だけに依存するのは長期的にリスクが高い。
国・通貨の分散はFIRE後の安定に直結する。
■ 守りの運用は正しい。でも“つまらなくなる”のも事実
守りの運用は合理的です。
しかし、長年投資を続けてきた身としては、どうしても物足りなさを感じる瞬間があります。
- 値動きが穏やか
- ドキドキしない
- 成長株のような爆発力もない
「守ることは大事。でも、投資がつまらなくなる」
これは多くの投資家が抱える本音だと思います。
■ そこで私は「楽しむための仕組み」を作った
守りの運用を続けながらも、投資のワクワク感を失わないために、私は次の工夫をしています。
● ① 扱う金額を抑える
メイン口座では守りの運用を徹底しつつ、
“遊び”の部分は金額を小さくする。
金額を抑えることで、
- 失敗してもFIRE生活に影響しない
- 精神的な負担も小さい
- それでも投資の楽しさは味わえる
というバランスが取れる。
● ② サブ口座を用意して100万円だけ入金する
サブ口座には100万円だけ入れて、
そこではこれまで通りの中小型株やテーマ株など、
自分が本来好きだった投資スタイルを続けています。
この“別枠”があることで、
- メイン口座は堅実に
- サブ口座は自由に
というメリハリが生まれ、投資が再び楽しくなる。
しかも、サブ口座でどれだけ失敗しても、
FIRE生活には一切影響が出ないように設計している。
■ FIRE後の投資は「守り × 楽しさ」の両立が大切
FIRE後の運用は、
“増やす”より“残す”が重要になるフェーズ。
しかし、投資は長く続けるもの。
楽しさが完全に消えてしまうと、運用そのものが苦痛になってしまう。
だからこそ、
- メイン口座は守り
- サブ口座は楽しむ
という二刀流は、FIRE後の投資家にとって非常に相性が良い。
資産を守りながら、
投資のワクワク感も失わない。
このバランスが、FIRE生活をより豊かにしてくれる。
■ まとめ:FIRE後の運用は「守りの知性」と「楽しむ工夫」
資産が少ない時期は攻めていい。
むしろ攻めないと増えない。
しかし資産が増え、FIREを決断した瞬間から、
運用の目的は“増やす”から“守る”へ変わる。
そのうえで、
投資の楽しさを失わない仕組みを自分で作ること。
これが、FIRE生活を長く続けるための鍵になると感じています。
私は今、そのフェーズにいる。
そしてこれからも、
「安心して人生を楽しめるポートフォリオ」を追求していきたい。












