【禅とFIRE】「八風吹不動」―SNSの論争に、心を差し出さない練習。
NAO

正解という「風」に吹かれて
「インデックスこそが正解」「いや、キャッシュフロー重視の高配当だ」
「資産5,000万でFIREは無謀」「1億あっても足りない」
こうした議論を目にすると、つい自分の選択が間違っているのではないかと不安になったり、反論したくなったりすることはありませんか?
私もかつて公務員や民間企業で働きながら資産を築いてきた過程で、何度もこうした「正解探し」の迷路に迷い込みました。自由を手に入れた今だからこそ、改めて思うことがあります。投資も人生も、置かれている状況や目指す場所が違えば、正解は一人ひとり異なるはずなのです。
今回の学び:『八風吹不動(はっぷうふきどもどうぜず)』
この言葉は、私たちの心を揺さぶる「8つの風」が吹いても、動じないことを意味します。
- 利益と損失(得すること、損すること)
- 陰口と名誉(裏での批判、表での評価)
- 賞賛とそしり(褒められること、けなされること)
- 苦しみと楽しみ(心身の痛み、喜び)
面白いのは、批判や損失といった「逆風」だけでなく、褒め言葉や利益といった「追い風」すらも、私たちの心を揺さぶる原因として捉えている点です。
「風」を止めるのではなく、自分の「軸」を見る
ネット上の論争や知人のアドバイスは、まさにこの「風」のようなものです。
「状況が変われば考え方も変わる」。これは投資において非常に重要な考え方です。私自身も、資産を増やすフェーズでは中小型株に集中投資し、FIRE後は守りを意識して高配当株やETFを軸にするなど、段階に合わせて戦略を変えてきました。
大切なのは、外でどんな風が吹いているかではなく、今の自分をよく観察し、今の自分に必要な戦略を自分の意志で選ぶことです。
- 風が吹いていることに気づく: 「あ、今自分はSNSの論争を見て不安になっているな」と客観的に眺める。
- 自分の「軸」に戻る: 自分がなぜFIREを目指したのか、自分にとっての幸せは何なのかを思い出す。
- 必要なものだけを取り入れる: 周りの意見はあくまで「風」であり、航路を決めるのは自分自身であると心に刻む。
一緒に、しなやかな「不動心」を
「不動」といっても、岩のように固まることではありません。柳の枝のように、風を受け流しながらも、根っこはしっかり地面を捉えている。そんなしなやかさを、私も皆さんと同じように、日々の暮らしの中で少しずつ学んでいる最中です。
他人の正解ではなく、自分だけの「心地よさ」を信じる。
その積み重ねが、本当の意味での「豊かな人生」を作っていくのだと私は信じています。












