こんにちは、NAOです。

これだけ市場が活気に満ちあふれていると、画面を見るたびに資産が増えていて、投資がこの上なくイージーなゲームに思えてきますよね。SNSを見渡しても、お祭り騒ぎのようなお祝いムードが漂っています。

でも、私は、こういう好調な時期こそ、あえて少しだけ冷静な視点を持つようにしています。

なぜなら、市場にはサイクルがあり、ジリジリと資産が削られていくような「冬の時代」は、忘れた頃に、そして容赦なくやってくるからです。金利の変動や予期せぬショックによって、これまで積み上げた利益が一瞬で吹き飛ぶような局面に直面したとき、私たちはどうやって自分の心を守ればいいのでしょうか。

今回は、効率性という物差しを一度脇に置いて、暗い局面を生き抜くための一つのアプローチについてお話しします。

ナンピンしても底が抜ける、あの終わりの見えない恐怖

市場が右肩下がりのトレンドに入ると、昨日「ここが底だろう」と思って買った銘柄が、翌週にはさらに数パーセント下がっている、という現象が当たり前のように起こります。

投資の本には「割安になったら買い増し(ナンピン)すればいい」なんて簡単に書かれていますが、実際に自分の身銭を切ってそれをやると、精神的な消耗は想像を絶します。買っても、買っても、画面の評価損益は真っ赤なまま。自分の投資判断のすべてが否定されているような錯覚に陥るんです。

私も過去に、自分の買い増し資金が文字通り溶けていくような感覚を味わったことがあります。あの胃がキリキリするような重苦しい空気は、経験した人にしかわからないリアルな恐怖です。

私の心を現実世界に繋ぎ止めてくれた「二つの果実」

そんな終わりの見えない展開の中で、私の「株を手放さない握力」を物理的に支えてくれたのが、定期的な配当収入と、自宅に届く優待でした。

市場がどれだけ荒れていようが、株価がどれだけ下がっていようが、決まった時期になれば口座にキャッシュが入り、ポストを開ければお気に入りの優待が届く。

画面の中の数字が減っていく恐怖に対して、「今月もこの配当で家族と食事ができる」「この優待で日用品が賄える」という、現実世界の確かな手触りが、どれほど強力な精神的クッションになるか。この小さな喜びがあるからこそ、「まあ、市場が回復するまでのんびり待つか」という心の余白が生まれるのです。

嵐が過ぎ去るまで、いかに市場に居座り続けるか

投資の世界で最終的に大きな果実を手にするのは、市場が冷え込んだ暗黒期に、自分のポジションを崩さずに生き残った人たちです。嵐が吹き荒れている最中に、いかに市場に居座り続けられるかが、その後の回復の恩恵をフルに受けられるかどうかの分かれ道になります。

しかし、ただ歯を食いしばって耐えるだけの投資は、いつか限界が来ます。

配当と優待を組み合わせる仕組みは、その過酷な待ち時間を「ただ耐える苦行」から、「果実をかじりながら、次の春を待つ時間」に変えてくれます。下落のダメージを和らげる防寒着を身にまとっているからこそ、投げ売りという最悪の選択を回避できるわけです。

正解の投資ではなく、あなたの心が「機嫌よくいられる」選択を

もちろん、これが誰にとっても最高の正解だと言うつもりはありません。資産を増やすスピードを最優先するなら、インデックス一本で突き進む方が性に合っているという人もたくさんいます。投資に求める価値観や、何に心地よさを感じるかは、本当に人それぞれです。

ただ、もしあなたが将来の市場の急落に漠然とした不安を抱えていたり、過去の暴落で夜も眠れなくなった経験があるなら「効率の良さ」の隣に、少しだけ「心の安定」を置いてみるような、そんな選択肢を検討してみてもいいかもしれません。

せっかく人生を自分らしくデザインするために始めた投資です。どんな局面でも、自分の心が一番機嫌よくいられる方法を選択していくのが良いと思います。周りの声は気にする必要はありません。自分の心の声を大切に。