ゲーセンのメダルゲームに学んだ?私の資産を急拡大させた「利益の再投資」の裏側

ブログの読者さんから、現在の私の投資スタイルや長い投資経験から「昔からコツコツとやってきたのが実を結びましたね」なんて言われることがあります。でも、実は全くそんなことありません。
むしろ資産が少なかった頃は、今では絶対におすすめしないような、かなり極端な戦い方をしていました。
今回は、私がどうやって資産を急拡大させたのか、その裏側のリアルなお話をしてみようと思います。優等生的な投資論からは完全に外れますが、「こういうやり方で乗り切った人間もいるんだな」くらいに読んでもらえれば嬉しいです。
原体験は、ゲームセンターのポーカー
すでにご存じの方も多いかもしれませんが、かつて私がやっていたのは、信用取引を使った個別株への集中投資です。言葉を選ばずに言えば、ポーカーの「ダブルアップ」に近い感覚でした。
この感覚のルーツは、子供のころ遊んでいたゲームセンターのメダルゲームにあります。手元のメダルが残り少なくなったとき、ちまちま遊んで時間を潰すのではなく、一発逆転を狙ってポーカーのダブルアップに挑む。勝てば2倍、4倍、8倍と増えていくあの興奮、病みつきになりますよね。ご経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
当時の私にとっての投資も、実はこれと似た状況でした。なにせ元手が少ないんです。インデックス投資でコツコツ増やすのが王道だと頭ではわかっていても、それだと自分の目標に届くまでに途方もない時間がかかってしまう。だからこそ、FIREするにはどこかで思い切った勝負に出る必要があるなとは気が付いていました。
自分の「入金」は怖いけど「利益」なら賭けられる
とはいえ、毎月の給料から節約して捻出した大切なお金を、そのままハイリスクな勝負に突っ込むのは、さすがの私でも足がすくみます。
そこで私の背中を押したのが、運良く相場で得られた「まとまった利益」の存在でした。
「この利益は、もともと自分の財布になかったお金だ。もし勝負に出て全額吹き飛んだとしても、最初に入金したスタートラインに戻るだけじゃないか」
冷静に考えれば、自分のお金であることに変わりはないのですが、脳内でそんなふうに都合よく「すり替え」を行ったんです。この心理的なクッションがあったおかげで、私は躊躇することなく、手にした利益を次の勝負のチップとして思い切りベットすることができました。
カジノのギャンブルとは違う、たった一つの理由
ただ、勘違いしてほしくないのは、運任せの無謀なギャンブルに身を投じたわけではないということです。
株式投資がカジノのダブルアップと決定的に違うのは、自分で銘柄を選べる点です。企業業績を調べ、市場の空気を読み解くことで、勝率を自分の力で引き上げることができる。それに、外れたからといって一瞬で完全にゼロになるわけではありません。倒産や上場廃止になれば別ですがそんなことは滅多に起こりません。
勝率を自分でコントロールできる余地がある。そう思えたからこそ、私はこの戦法に踏み切れました。
「配当が給料に並んだ日」が私のゲームオーバー
このやり方で運良く資産は増えていきましたが、ダブルアップで一番難しいのは「どこで席を立つか」です。
画面の数字が倍々ゲームで増えていくと、人間は必ず「次もいける」と錯覚します。でも、連勝に驕って全額を賭け続ければ、いつか必ず来るたった一度の負けですべてを失ってしまう。それがダブルアップのゲームです。
だから私は、あらかじめ明確なゴールを決めていました。「配当金が自分の給与水準に達したら、この勝負からは降りる」と。
そしてその目標の規模に達した瞬間、私はさらなる利益への未練を断ち切り、無駄な挑発には乗らずにあっさりと勝負から降りました。信用取引からは一旦手を引き、ポジションを整理したのです。
まとめ:自分の「納得」でルールを決める
現在の私は、当時とは全く違う穏やかなスタイルをとっています。高配当株やETF、投資信託など。これからはインデックス投信を中心に買っていこうなんて考えています。だからこそ、過去の自分のやり方を皆さんに推奨するつもりは一切ありません。
ただ、投資において大切なのは、一般論や誰かの正解をなぞることではなく、「自分がどこまでリスクを取れるか」「どこで満足して降りるのか」を自分自身で決めることです。
今回は私のちょっと偏った過去の経験談でしたが、皆さんの投資スタイルを見つけるための、ひとつの参考になれば幸いです。












